Meeting Chilean Arpilleras

Daily Life in a Poblacion ポブラシオンの日常

 

「共同なべ」

共同なべとはポブラシオンでの炊き出しのことで、貧しさのため家庭単位では日々の食事を十分に準備できない人びとのために行われています。会費制で運営されているものや教会によって設立されるものなど、そのあり方は多様であり、支援団体や私的な寄付に支えられていることもしばしばです。屋外に調理場があることも多く、たき火やプロパンガスを使ったものなど、いろいろな形態のなべが見られます。


「アルピジェラの作業所」

ポブラシオンでは、人びとがたがいに助けあい、生活に必要な作業をこなし、労働のためのスキルを身につけ、あるいは情報交換を行うためのさまざまなワークショップが開かれていました。アルピジェラによく描かれる主題です。とくにこの作品群は、アルピジェラを作る人びとをアルピジェラで描くという、ちょっとした遊び心のうかがえるものといえるでしょう。


「ポブラシオンの日常」

アルピジェラの作り手の多くが暮らしていた大衆居住地区の日々の様子を描く作品群です。軍政下の自由主義経済体制のもと、ポブラシオンの住人たちが勤めていた工場の多くは倒産を余儀なくされ、長期的な失業と貧困が大きな問題として浮上してきます。住民達は、時にはPOJHなどの失業対策プログラムのもとで、あるいは自分自身の力で、どうにか地域のための仕事を見つけようとしていきました。一方で、苦境にもめげず明るく交流しあう人びとの様子も描かれています。

Open Fire Soup Kitchen

焚き火と共同なべ

Children Waiting for Soup Kitchen Food

共同なべの食事を待つ子供たち

FASIC Arpillera Workshop

FASICのアルピジェラの作業所

Gardening as a POJH Worker

失業者対策プログラムの花壇整備

Safari Circus

サファリ・サーカス

Daily Life in a Poblacion: Work in the Community

ポブラシオンの日常:地域で働く